2012年11月18日

【完全ネタバレ】新劇場版エヴァンゲリオンQ感想【閲覧注意】

すげえもんを見てしまった。エヴァンゲリオンおかえりなさい。 以下完全ネタバレなので、映画をまだご覧になっていない方は、閲覧厳重注意です。





破のおさらい。最強の拒絶タイプ、ゼルエルの襲撃に対し、弐号機では歯が立たず、零号機は取り込まれてしまい、それを目撃したシンジ君は再びエヴァに乗ることを決意。電源を失い、窮地に陥ったものの、「世界がどうなってもいい。だけど、綾波だけは絶対助ける。」という意思のもと、初号機を覚醒させて神の力を得たシンジ君は、ゼルエルのコアから綾波を取り出します。
そして、覚醒した初号機をトリガーとして、サードインパクトが始まるのでした。

いよいよ、Qのネタバレ感想です。
まず冒頭、レイこと林原めぐみさんのナレーションで、巨神兵東京にあらわるという謎の特撮が始まります。謎すぎて( ゚д゚)ポカーンとなること請け合いですが、この東京が巨神兵に焼き払われる特撮は、後の重要な伏線になっています。

いよいよエヴァ本編が始まると、いきなり宇宙でアスカが何かと戦っているというか、回収(強奪というセリフあり)しています。前回ズタボロにされたアスカですが、いきなり復活していることに驚かされます。そしてコンビを組むのは前回からの新キャラマリ。
最後に初号機の目のような描写があり、また後の展開からも、これは初号機を回収しているのではないかと思います。

そして、シンジ君が目を覚ますところから物語が動き始めます。ミサトさんやリツコさんの風貌が変わり、何やら皆戦艦に乗っています。わけがわからないまま放置プレイされるシンジ君と視聴者。そこからポツリポツリと真実の断片が語られるのですが、このあたりの(゚Д゚)ハァ?感が完全にシンジ君とシンクロするようになっていて、視聴者はシンジ君に感情移入することになります。

簡単にまとめると、こんな感じ。

・実は、前作から14年経過している。
・前回神化したシンジ君をトリガーとして、サードインパクトが途中まで起こってしまった。
・そのせいで、人類かなり滅んだ。
・そのせいで、シンジ君みんなからすげー恨まれてる。
・そのせいで、シンジ君がなんか起こしそうになったらいつでも殺せる首輪をつけられた。
・ゲンドウと冬月はインパクト推進派、ミサトさんたちはインパクト反対派で、もとはネルフで一緒だったが、現在は対立し、交戦している。民主党のTPP推進派と反対派みたいなもん。(絶対違う)

そういうわけで、目覚めてみたら、シンジ君は既に用無しであるばかりか、人類を滅ぼしかけた諸悪の根源として恨まれるだけの存在になりさがっていたのです。
そして、インパクト推進派であるゲンドウは、トリガーとしてのシンジを手に入れるためにミサトさんたちを襲撃します。
ミサトさんからも「あんたは何もしないで」と冷たく突き放されていたシンジ君は、ゲンドウ、つまりネルフのもとへ行ってしまうのです。リツコさんは、シンジ君コロススイッチ(以下コロスイッチ)を押すようにミサトさんに促しますが、結局ミサトさんは押すことができず、シンジ君はネルフへ行ってしまうのでした。

破のラスト
ミサト「行きなさい!シンジ君!誰かのためじゃない、あなた自身の願いのために!」

人類アボーン

ミサト「あなたはもう何もしないで」

それはねえよ

ということで批判が集まっていますが、あれは反インパクト協会会長としての立場上そういう接し方をするしかなかったためで、今でもミサトさんはシンジ君のことを想っています。その葛藤が、コロスイッチを押さなければいけない、でも押せないというあのシーンにすべて詰まっています。
今回はミサト含め登場人物がクズ、人物の描き方に魅力がないとか一部の健全な掲示板で言われていますが私は全然そうは思いません。前述のミサトさんにしてもそうですし、アスカにしても、ダミープラグ以降の積年の恨みがあったにも関わらず、それでも想いを寄せたシンジだから、ああして会いに行ったのです。それでも感情は複雑すぎて、ああいう再会になってしまいましたが。

そして、シンジ君はネルフでカヲル君と出会います。ひとりぼっちになってしまったシンジ君は、心の隙間を埋めるようにカヲル君と┌(┌^o^)┐ホモォ...な友情を深めていきます。
ちなみに、この時点でシンジ君は、自分がサードインパクトを引き起こしたことをまだ知りません。しかし、ある日支給された制服に、かつての友人トウジの名札が付いているという昼ドラも真っ青の陰湿な仕打ちを受け、何か世界にとんでもないことが起こったのではないかと気づきます。そして、カヲル君を通じて自分がサードインパクトの引き金を引いてしまったことを知るのです。
アスカを救えず、エヴァに乗ることを放棄し、最後は「世界なんてどうなってもいい。でも綾波だけは助けたい」と自分の願いを叶えるためだけにエヴァを利用した結果、ミサトさんやトウジ、ケンスケといった大事な人たちが生きる世界を破壊してしまいました。それは、あの時シンジ君が"そう願った"からです。
それを理解すれば、そんなことをしておきながら、14年も眠っておいて、目が覚めた途端「エヴァに乗らなきゃ、アスカと一緒に戦わなきゃ!」とか言い出すシンジ君に皆が冷たいのも当然の話です。舌打ちの100回や200回はしたくなるのが人情でしょう。
シンジ君も自分が犯したこの絶望的な罪をやっと理解します。そして、それはあまりにも大きすぎる罪でした。でも、「綾波だけは助けたんだ」と、レイを助けたことを唯一の心の支えにします。
しかし、ほどなくして綾波すらも助けられていなかったことが判明。この辺になるとシンジ君の犯した罪と絶望の大きさに見ているこっちが苦しいです。
ですが、┌(┌^o^)┐ホモォ...な友達(やめい)、カヲル君から、どんな時にも希望は残っているよ。償えない罪はない。として、ネルフの地下にある2本のやりで、世界を取り戻すことができると贖罪の方法を教わります。ほとんど心神喪失状態のシンジ君は、盲目的にヤリでヤリなおせることを希望としてすがりつきます。
ところが、実はそれはゲンドウの罠だったのです。槍を引き抜くと、フォースインパクトが始まるように仕組まれていました。カヲル君は嵌められていたのです。最後にそれに気づいたカヲル君は、フォースインパクトを防ぐために、「だまされちゃった、(ゝω・) テヘペロ」と、シンジ君の目の前で首吹っ飛ばして死にます。見てるこっちが絶望死しそう。
結局フォースインパクトはアスカたちの働きで未遂に終わるのですが、最後にすがった希望で世界をまた滅ぼしそうになったシンジ君は、もはや魂の抜け殻のようになり、引きずられるようにしてアスカに回収されるのでした。完。

すげぇアニメだ…。

そりゃ、面白いか面白くないかと言ったら、面白いどころか苦しくておかしくなりそうなんだけど、ここまで主人公に罪と絶望を背負わせたアニメが、そしてそれをえぐるようにここまで描いたアニメが過去にあったでしょうか。この絶望の深さは旧劇のEOEどころではありません。(というかベクトルが違うか)健全な某掲示板(しつこい)では、微妙だったという評価のスレが伸びに伸びていますが、正直なぜ評価されないのかが逆によくわかりません。むしろ、これこそがエヴァだったんじゃないかと、私なんかは思うわけです。
映画を見た後は、心ここに在らずみたいな状態で家にたどり着き、エンディングの「桜流し」をyoutubeで聴いて、一人で号泣しました。現在抗うつ剤を服用中で、鬱病治療中ですが、若干悪化した気がします。
というわけで?私のエヴァQの感想は、最高でした。面白くはないですけど、これはアニメではない。エヴァである。の言葉に偽りなし、思います。

宇多田ヒカル-桜流し(公式チャンネルPV)
http://www.youtube.com/watch?v=JWLGEU5cfd8

posted by FUJI at 03:32| Comment(3) | 詞的な日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして。興味深く読ませていただきました。おっしゃることに同感です。そして今回のカヲル君は切ないですね。命を懸けてシンジの罪を償おうとするとかもう・・・自分の周囲からは、すすり泣く声とか聞こえていました。

それにしても、我らが大将シンジ君は情けないですねwEOEの時は、自分を責めて、心理的に葛藤するみたいな「強さ」を持っていたのが、Qでは何の葛藤もせずにひたすら垂れ下がった一本の希望に縋り付き、それもダメ。最後は無気力のままエントリープラグに突っ伏すとか。そりゃアスカに蹴りを入れられるかとw
Posted by トロピコハッチ28( ゚ω゚ )(運命の人) at 2012年11月19日 05:29
結構ツッコミどころがあるレビューですね(笑)
ただの民間人で齢14歳の少年を突如呼び出して決戦兵器に搭乗して命をかけて人類の敵と戦えと強制されて、怪我した女の子の為に戦い、功績を上げていった功労者にどんな罪があると?
サードの原因は運用した兵器の欠陥によるもの。

アスカに至ってはネルフを責めるのが筋であってシンジを責めるのはお門違いです。
シンジがアスカなんかを助ける義理は全くありません。
Posted by at 2013年05月04日 00:41
今更過ぎですけど大体共感できる感想でした。はい。
Posted by at 2015年07月29日 13:46
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